技術者の給与は他の職種よりも高くあるべきか?


みんなで力を合わせて稼ぐのが会社
なのだ。
そう考えた時に、その「誰か」と「技術者」の間の給与はどう違いがつけられるべきだろうか? 私はこれについての明確な答えは持っていない。前の会社(御存知のように技術が売りの会社だ)での経験から言えば、技術者の給与を見て「なんとなく同じくらい」にした方が、「誰か」達の満足度は高い。
おごちゃんの雑文 >> Blog Archive >> 技術者の給与が相対的に安いらしいが…

そのとおりで、技術者の給料が 'アメリカと比べて' 相対的に安い、ということであって、今でも一般事務職よりは技術職で11%、研究職で18%は高いわけです。私はこれは悪いことではないと思っています。
日本では「総合職」という区分の中では、賃金体系に差をつけていないケースが多いと思います。営業と技術と製造が、対等な立場で垣根なく意見交換をして「すりあわせ」でよいものを作っていく。これができるのは日本の強みです。一時期中国や東南アジアに工場を移した製造業が、マザー工場は日本に戻すといったケースが近年増えていますが、すりあわせの重要さを認識した表れと言われています。
対してアメリカでは、研究開発職はエリート様で、現場の人は低賃金。現場の能力やモチベーションは低く、日本のようなカイゼン活動は見込めないし、研究開発職は現場なんかには出向かない。完全な分業体制。画一的な大量生産の時代はこれでもよかったかもしれないが、スピードと小回りが求められる今はもうだめで、アメリカ製造業は凋落しています。
というのが私の現状認識なので、この結果はむしろ日本人の能力と意欲の全体的な高さの現れであり、悪いこととは思っていません。

#IT技術者はまた別。こちらは今後流動化(自由業化)が進んで格差が広がるだろうと思うし、そうなるべきと思っています。